こちらの記事では、超純水装置の定期メンテナンスについて解説しています。装置にはさまざまな消耗品が使われていますが、これらを定期的に交換することは非常に大切です。交換を怠ってしまうと水質低下につながってしまいます。この記事では、消耗品の種類や、交換推奨頻度についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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超純水製造装置を使用する場合には、消耗品の定期的な交換が非常に重要です。
活性炭の役割は、塩素を取り除いてこの後にあるRO膜を保護することです。RO膜は塩素に弱いので、活性炭により塩素を除去することが大切です。この部分が消耗してしまった場合には、除去能力が低下してRO膜に負荷がかかってしまい、RO膜の消耗が早くなってしまいます。交換推奨頻度は、6ヶ月から1年程度です。
RO膜とは、無機物や有機物、微生物、微粒子を95〜99%除去することができます。ただし、上記でも説明している通り塩素に弱く、活性炭によって塩素を除去することが必要です。消耗が進んでしまった場合、不純物が多く含まれている水がタンクやイオン交換樹脂に流れてしまい、後のフローに対する負荷が増えるため注意しましょう。交換推奨頻度は、2〜3年程度です。
イオン交換樹脂は、イオン交換基を導入した樹脂合成樹脂です。イオン交換基からイオンの放出を行うこととで、水溶液中のイオンを取り込めます。ただし、すべてのイオン交換基が置き換わった状態(飽和状態)になると、水の処理を行えなくなってしまうので、あたらしい樹脂に交換する必要があります。
UVランプは、酸化分解や殺菌を行うことで有機物の除去を行う役割を持っています。ただし、分解の際に無機物が発生する点には注意が必要となります。UVランプの照度が低下した場合には、有機物の分解や殺菌を十分に行えなくなってしまいます。交換推奨頻度は1〜1.5年とされていますが、照度が低下した際に交換を行ってください。
エアベントフィルターとは、実験室内の空気によりタンク内の水が汚染されてしまうことを防ぐ役割を持っています。この部分をしっかりと交換しておかないと、不純物の侵入を防ぐことができず、タンク水の質が低下してしまい、さらにこの後にあるイオン交換樹脂に負担がかかることになります。
交換推奨頻度は6ヶ月から1年とされています。交換を忘れてしまいがちな部分なので、定期的な交換を心がけてください。
さまざまな消耗品の交換について解説してきましたが、実際に交換を行う場合にはいくつか注意点があります。
「装置の電源を切ってから交換作業を行う」「漏水センサーを濡らさない」「接液部に素手で触れない」という3つの点に注意が必要であるほか、定期的な残留塩素の測定も大切です。
残留塩素の測定を行う場合には、DPD試薬を使用しますが、活性炭を通過した後の水をコップに採り、試薬を入れた後に少しでもピンクになった場合には残留塩素があるということになります。例えば自分で消耗品の交換を行った後に、正確にカートリッジがはまっているかを確認するのにも役立ちます。また、定期的に残留塩素を測定することによって、活性炭カートリッジ交換の目安にもできます。
給水元に設置されている、ゴミ取り用のメッシュ(ストレーナー)についても注意しましょう。多くの装置に取り付けられているこの部分にゴミが溜まってしまった場合には、給水圧力の低下により装置が停止してしまう可能性があります。そのため、定期的に洗浄を行うことで装置のトラブル発生を防止できます。
そのほか、建物が古い場合には水道管内に鉄サビなどが多く含まれている可能性も考えられますので、もしストレーナーが頻繁に汚れてしまう場合には、前処理フィルターを設置することがおすすめです。
こちらの記事では、超純水製造装置のメンテナンスについて解説してきました。水質の低下を招かないためにも、消耗品の定期的な交換をしっかりと行っていくことが大切です。どのくらいの頻度で交換したら良いかの目安も記事中で紹介していますので、参考にしながらメンテナンスを行うようにしてください。
ここでは編集チームが独自に調査した会社から、メルク社のMilli-Qに匹敵する優れた性能の超純水製造装置を扱うメーカーを、特におすすめできる機種とともにご紹介しています。
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選定条件:Google検索「超純水製造装置」で検索した結果から、ラボ向けの超純水製造装置を自社開発している、もしくは海外メーカーの公認輸入代理店であることが公式サイトに記載されている全8社を調査(2024年5月17日調査時点)
・アドバンテック東洋(RFU)の選定理由:8社の内、全国に網羅している営業所・サポートセンター・特約店の数が調査時最多で、施工や工事を請け負うグループ会社を有している(2024年5月17日調査時点)
・オルガノ(ピューリック)の選定理由:8社の内、公式サイトに掲載されたラインナップの超純水精製水量の幅がもっとも広い(2024年5月17日調査時点)