高感度分析には、分析用水として超純水が必要です。超純水の生成過程では水中の不純物を取り除くために多くの処理が行われており、分析に用いる際には多くの注意点があります。超純水を使用する際の注意点を紹介します。
超純水は生成過程で多くの処理が行われており、超純水の水質を維持したまま分析することは容易ではありません。
超純水を使用する際の注意点を紹介します。
超純水装置にはTOCモニタリングのために測定機を搭載しています。バッチ方式と、リアルタイム方式の2種類がありますが、バッチ方式ではTOC値をリアルタイムに計測することができません。
機種にもよりますが、計測値は長い時で10分前に採水した超純水の水質ということとなり、水質が劣化している可能性があります。
TOC値の指標を常にモニタリングしながら、採水後はできるだけ速やかに使用することが大切です。
超純水装置の接液部分は超純水にさらされているので、超純水の強い抽出力により部材の表面から溶出が生じてしまいます。そのため超純水装置自体が超純水の汚染源となる可能性があります。
装置から出る最初の超純水は使用せず、必ずブランク値を確認してから分析に使用するようにしましょう。
また採水時の泡立ちを避け、静かに壁面に伝わせるように採水することも重要です。
超純水装置の採水口フィルターからの溶出による水質劣化が考えられます。例えば限外ろ過などのフィルター類や活性炭、C18などの充填剤を封入したカートリッジは、採水直前に使用されるため超純水の水質劣化につながってしまいます。
直接採水可能で内蔵フィルター付の装置を使用しましょう。PFOS、PFOA、PFHxSの検出限界(0.02 ng/L)以下の純度を持つ低バックグラウンドな装置がおすすめです。
超純水装置の水質センサーは本体内にあり、超純水装置のモニターが示す値は、実際の水質と異なる場合があります。採水口フィルター通過後の水質変化が、水質表示に反映されないことに注意しましょう。
フィルターを交換した直後にはTOCが著しく高くなることが報告されていて、装着初期には残存有機物が含まれた水が採水されます。
フィルター交換直後は十分な量の排水を行い、水質が安定するまでは高感度分析に使用しないようにしましょう。
環境試料中には多数の物質があり、成分間の濃度差があります。これらを考慮し、目的とする微量成分を適切に分析できるように注意します。
高感度分析には超純水が不可欠ですが、超純水装置自体が超純水の汚染源となってしまうことに注意が必要です。
常にモニタリングし、直接採水ができる内蔵フィルター付の超純水装置を使用するようにしましょう。
ここでは編集チームが独自に調査した会社から、メルク社のMilli-Qに匹敵する優れた性能の超純水製造装置を扱うメーカーを、特におすすめできる機種とともにご紹介しています。
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選定条件:Google検索「超純水製造装置」で検索した結果から、ラボ向けの超純水製造装置を自社開発している、もしくは海外メーカーの公認輸入代理店であることが公式サイトに記載されている全8社を調査(2024年5月17日調査時点)
・アドバンテック東洋(RFU)の選定理由:8社の内、全国に網羅している営業所・サポートセンター・特約店の数が調査時最多で、施工や工事を請け負うグループ会社を有している(2024年5月17日調査時点)
・オルガノ(ピューリック)の選定理由:8社の内、公式サイトに掲載されたラインナップの超純水精製水量の幅がもっとも広い(2024年5月17日調査時点)